日本生活体験学習学会

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地方セミナー

2019年度 学会との共催事業(地方セミナー)報告②

2020.1.20

2019年9月21日(土)、別府市中央公民館で「子どもたちにわらべうたを!~健やかな成長を願って~」をテーマに研修会を開催しました。

当日は、別府市教育委員会とともに、廣渡しずの氏(日本コダーイ協会・福岡コダーイ芸術教育研究所)を福岡から招き、わらべうたによる遊びが子どもたちの育ちにどのような影響を与えるのかについて考えていきました。

開会行事では、日本生活体験学習学会理事で別府市社会教育委員の会委員長の長尾秀吉氏から、日本生活体験学習学会の紹介とともに、子どもたちにとって豊かな体験が、その後の人生を生き抜く力や根っこを育て、非常に大切だとの挨拶があり、参加者は学会を知るとともに、生活の中の体験活動の大切さに気づくことができました。

廣渡氏の講義では、わらべうたは生活の中から生まれてきたものであり、子どもたちの感性を育んでいることや、わらべうたの言葉の中には、人としての生き方も触れられており、歌い遊ぶ中で生きる力を育んでいることを学びました。

また、演習では、廣渡氏が作成したわらべうたの楽譜が掲載されたミニ冊子が配布され、実際に歌い動くことで実際にどのように遊べばよいかを学ぶ機会となりました。

当日は31名の参加があり、「わらべうたの大切さがわかりました。今ちょうど孫がいますので、ぜひ、わらべうたをうたってきかせます。」、「子どもの成長に大切な事柄が、わらべうたに秘められていることを、改めて実感しました」など、たくさんの感想が寄せられました。

別府セミナー①

2019年度 学会との共催事業(地方セミナー)報告①

2019.10.1

2019年3月9日(土)、熊本県立大学で「暮らしと学びをつなぐ」をテーマにシンポジウムを開催しました。
日本生活体験学習学会からは学会長を始め多くの会員の参加があり、また5名の会員には提案者やパネラーを依頼しました。
以下、内容を簡単に紹介します。

●分科会1「保育と生活体験」
滋賀大学 山本一成さん/かえで幼稚園 中丸 創さん
山本さんは、幼児と植物との出会いの事例を紹介し、多様なものに触れ、多様な仕方で「そこにあるもの」に出会うことが大切だと述べました。中丸さんは、子どもにとって「大事なひととき」を考えながら保育することの意義を取り上げました。

●分科会2「不登校支援と生活体験」
法人スタッフ 倉野香織さん/法人理事 荒木実子さん
倉野さんは、フリースクールでの活動を振り返りながら、生活体験を通して達成感や有用感を得たり能動的な行動力を身につけたりすることができると提案しました。荒木さんは、不登校だったお子さんの保護者という立場から、生活の中で口にするものや使用するものへの感覚を磨くことが、子どもが自分で自分の命を守る根本になると述べました。

●分科会3「食育と生活経験」
九州ルーテル学院大学 石村華代さん/ルーテル学院幼稚園 永野智子さん
石村さんは、法人の様々な食育活動を紹介しました。そして、「いのちと自然に触れる場としての食」「学びへとつながる食」「持続可能な社会をつくるための食」という視点から食育の大切さについて述べました。栄養士である永野さんは、「生ごみリサイクルで元気野菜&元気人間づくり」や「地魚給食」など、幼稚園でのユニークな食育の取り組みを紹介しました。

●分科会4「人権教育と生活体験」
熊本県立大学 石村秀登さん/山鹿市人権啓発課 福島三德さん
山鹿市では、人権教育推進事業の一環として、小学校課外活動における人権学習会が実施されています。その一つである「くらつか寺子屋教室」では、法人スタッフが衣食住を基本とした生活体験や社会生活上の体験を提供しており、その成果が報告されました。

●パネルディスカッション「幼児・児童にとって生活体験とは何か」
大分大学 永田誠さん/長嶺小学校 森江一史さん/法人スタッフ 渡邉優美さん
永田さんは、「子育てと生活体験」と題し、家庭教育で「できるだけのことをしてやる」のが親の愛情だと考えるのではなく、家族のために必要な労働に子どもを参加させ、「子どもに自分でさせる」必要があると述べました。森江さんからは、小学校生活科の実践例の紹介があり、子どもにとって「既知だと思い込んでいたこと」を「未知のこと」にする働きかけが重要だという提案がありました。 渡邉優美さんは、法人事業の一つである宿泊体験学習「生活体験塾」を紹介しました。子どもたちがそれぞれの個性を生かしながら、全体としての雰囲気をよりよくしようとする場面も見られるようになり、活動には手ごたえを感じているという報告がありました。

NPO法人生活と教育
理事長  石村 秀登

地方セミナー『幼児教育・保育における「学び」と「育ち」を探る』

2020.1.17更新

 本学会の地方セミナーとして、保育参加を通して親の「学びの物語」プロジェクトとの共催で、
公開シンポジウム「幼児教育・保育における「学び」と「育ち」を探る」が2020年2月22日に
J:COMホルトホール大分にて開催されます。

詳細は、公開シンポジウムチラシ(リンク有)をご覧ください。

日 時 2020年2月22日(土)14:00~17:00
場 所 J:COM ホルトホール大分2階 サテライトキャンパスおおいた講義室
    〒870-0839 大分県大分市金池南一丁目5番1号
定 員 50名(先着順)
参加費 無料
シンポジスト  大野 歩 (山梨大学准教授)
        垂見 直樹(近畿大学九州短期大学准教授)
        吉田 茂 (ふたば保育園園長)
コーディネーター永田 誠 (大分大学准教授)

ご案内
 2018年度の3指針の改訂では,「幼児期の終わりまでに育って欲しい姿」が示され,幼児期における「学び」に注目が集まるとともに,それを可視化するための保育の記録と評価ならびに保護者や地域への発信・共有が問われています。
 今回のシンポジウムでは,幼児教育・保育における「学び」と「育ち」の姿を捉えるための保育の記録と評価に関する研究成果・実践事例について,3名の登壇者から報告していただきます。その上で,ご参加の皆様との意見交換しながら,保育における記録と評価・改善(園内研修等)に関する営みが乳幼児の保育の充実はもちろん,保育者の成長や園マネジメントに資すること,そして,保護者や地域との協同的な保育・子育てコミュニティ創出について一緒に考えていきます。
 園での保育の改善・充実に関心のある方々のご参加をお待ちしております。

会員の方のご参加をお待ちいたしております。
参加申し込みは、下のQRコードからも可能です。
QR

学会との共催事業(地方セミナー)の募集について

2019.10.18更新

日本生活体験学習学会では,学会との共催事業(地方セミナー)を開催していただく団体を募集致します。
講演会,シンポジウムなどで生活体験(学習)に関するものであれば,事業の内容は問いません。
また,実施単位や規模も問いません。
ご希望がございましたら,所定の様式に実施単位(代表者・会員),事業概要,実施時期等をご記入の上,学会事務局までご提出ください。(メールへの添付での提出も可能です)
募集〆切は2020年1月5日(日)【期限厳守】とさせていただきます。
応募いただいた事業の中から学会理事会が団体・配分額を決定します。

学会との共催事業(地方セミナー)募集要項
学会との共催事業(地方セミナー)申込書

学会との共催事業(地方セミナー)の募集について

2019.1.30

日本生活体験学習学会では,学会との共催事業(地方セミナー)を開催していただく団体を募集致します。講演会,シンポジウムなどで生活体験(学習)に関するものであれば,事業の内容は問いません。また,実施単位や規模も問いません。
ご希望がございましたら,所定の様式に実施単位(代表者・会員),事業概要,実施時期等をご記入の上,学会事務局までご提出ください。(メールへの添付での提出も可能です)
募集〆切は2019年2月28日(木)【期限厳守】とさせていただきます。
応募いただいた事業の中から学会理事会が団体・配分額を決定します。

学会との共催事業(地方セミナー)要項
学会との共催事業(地方セミナー)申込書

学会の社会貢献事業(地方セミナー)報告

2018.10.4更新

2018年度の地域セミナーは、2017年度に続き、佐賀県コミュニティスクール研究大会に学会として協力する形で開催された。
8月23日(木)の14時から、第2回佐賀県コミュニティスクールの研究大会が、佐賀市アバンセを会場に112名の参加をえて開催された。本学会は、地方セミナーと位置づけ、協力団体として中川忠宣会員(大分大学)に報告者として、上野景三(佐賀大学)がコーディネーターとして登壇した。
 今回の佐賀県のコミュニティスクールの課題は、一つは2007年から県内の小中学校での取り組みが始められたが、まだ全県的な取り組みに至っているわけではなく、これからどうやって広げていく事ができるのか。二つには、昨年の大会では、県立高校や特別支援学校関係者が一定数参加され関心の高さをみることができたが、まだ県立学校での取り組みは未着手である。今後どういう見通しをもつことができるのか。三つには、すでに取り組んでいる学校のレベルアップをどうはかることができるのか、といった点が挙げられる。
 まず、コミュニティスクールマイスターの森保之氏(福岡教育大学教授)に記念講演をいただき、パネルディスカッションに入った。登壇者は、中川会員、藤村慎一郎氏(山口県美祢青嶺高校校長)、徳永丞市(嬉野市教育委員会課長)、であった。中川会員からはコミュニティスクール導入にあたっての留意点について、藤村氏からは「やまぐち型地域連携教育」の推進について、徳永氏からは嬉野市における取り組みの成果について、それぞれ報告があった。
ディスカッションでは、コミュニティスクールの導入によって、開かれた教育課程づくりの成果が現われてきており、体験型の教育課程の充実とそれに伴う問題行動や不登校の減少、不本意入学の生徒のメンタル改善が図られたことの要因等について意見が交わされた。
今後、国の第三教育振興基本計画では超スマート社会の到来が予測されており、家庭や地域社会の変化が進むなかで、開かれた教育課程における子どもの体験活動の重要性についての再確認が必要であるとまとめられた。

上野 景三(佐賀大学)
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地方セミナー開催案内

2018.8.20

今回の地方セミナーは,「第2回佐賀県コミュニティ・スクール研究大会」と協力して開催いたします。昨年度に引き続き、日本生活体験学習学会は学会地方セミナーとして協力し,コミュニティ・スクールと生活体験との関係について考えていくことにします。記念講演には『コミュニティ・スクールの最新事情~「次世代の学校・地域」創生プランの具体化~』というテーマで福岡教育大学教職大学院の森先生をお迎えしています。学会からは,パネルディスカッションにコーディネーターとして上野景三副会長(佐賀大学),パネリストとして中川忠宣会員(大分大学)にご登壇いただき,学会の研究成果や大分県での先進的な取り組みについてご報告いただく予定です。会員のみなさん,お誘いあわせの上,ご参加下さい。

期日 : 平成30年8月23日(木)14:00~17:00 (受付 13:30~)
会場 : アバンセ(佐賀市天神3-2-11 0952-26-0011)
内容 : 記念講演とパネルディスカッション

2018佐賀県コミュニティスクール大会要項

学会との共催事業(地方セミナー)の募集について

2017.12.1

日本生活体験学習学会では,学会との共催事業(地方セミナー)を開催していただく団体を募集致します。講演会,シンポジウムなどで生活体験(学習)に関するものであれば,事業の内容は問いません。また,実施単位や規模も問いません。
ご希望がございましたら,所定の様式に実施単位(代表者・会員),事業概要,実施時期等をご記入の上,学会事務局までご提出ください。(メールへの添付での提出も可能です)
募集〆切は平成30年1月12日(金)【期限厳守】とさせていただきます。
応募いただいた事業の中から学会理事会が団体・配分額を決定します。

学会との共催事業(地方セミナー)要項・申込書

学会の社会貢献事業(地方セミナー)報告

2017.10.5更新

2017年度の地域セミナーは、佐賀県コミュニティ・スクール研究大会に学会として協力する形で開催された。8月10日(木)の13時30分から佐賀市のアバンセを会場に約160人の参加があった。
 学会としては、この間コミュニティ・スクールを研究テーマに取り組んでおり、また一定の研究の蓄積もあることから、本研究大会に協力するのは時宜をえたものであった。
 佐賀県のコミュニティ・スクールへの取り組みは、ものすごく進んでいるというわけではない。今から10年前の2007年度に、赤松小学校と嬉野中学校が指定を受けている。しかし近年、白石町、武雄市、多久市が全小中学校でコミュニティ・スクールを導入するなど、8市町、35小、15中、4義務教育学校、といった具合に学校教育の大きな焦点となってきた。
 研究大会では、コミュニティ・スクールマイスターの阿蘇品康宏氏(熊本県山鹿市立米野岳中学校元校長)の記念講演があり、続いてパネルディスカッションがあった。佐賀県から佐藤彰氏(武雄市教育委員会)、江頭則男氏(赤松小学校主幹教諭)、学会からは中川忠宣会員(大分大学)、井上豊久会員(福岡教育大学)に登壇いただき、上野(佐賀大学)がコーディネーターを務めた。
 阿蘇品氏からは、米野岳中学校での実践をもとにコミュニティ・スクールの教育的な効果についての話があり、パネルディスカッションでは、佐藤氏より武雄市全域での取り組みからみえてきた成果、また江頭氏からは10年にわたる実践の取り組みについて紹介があった。中川会員からは全国調査に基づくコミュニティ・スクールの成果と課題について、井上会員からは先進自治体である春日市の取り組みの紹介と成果について報告がなされた。
 会場からは、事前に参加者から質問が寄せられていたが、時間がなく質問に答える余裕がなかった。ここで紹介をしておくと、①コミュニティ・スクール導入に関わる手続きや留意点、②導入に関わる学校の業務量増加の軽減策、③学校全体でのコミュニティ・スクール導入による有用感の共有策、④地域社会全体での学校へ関わる方策の開発、⑤高校への導入の事例と成果、といった点に関心が寄せられていたようである。学会としては、今後の研究課題となるように思われる。

地方セミナー現地担当理事
上野 景三(佐賀大学)

地方セミナー開催案内

2017.6.20

今回の地方セミナーは,「第1回佐賀県コミュニティ・スクール研究大会」と協力して開催する方向で準備を進めています。2017年4月より,関係法令が改正となり,学校運営協議会の設置にむけた取り組みが進んでいます。また「地域学校協働活動」の実施体制整備の推進が目指されています。
 佐賀県内では,これまでに6市2町の54校でコミュニティ・スクールが導入されています。これまでの「開かれた学校」づくりからさらに一歩前進した「地域とともにある学校」と「社会に開かれた教育課程」づくりが求められることになります。
 佐賀県でははじめての取り組みになりますが,下記のとおり「第1回佐賀県コミュニティ・スクール研究大会」が開催されます。日本生活体験学習学会は学会地方セミナーとして協力し,コミュニティ・スクールと生活体験との関係について考えていくことにします。記念講演には,「地域との連携による学校運営の充実」というテーマで熊本県山鹿市立米野岳中学校の阿蘇品康広先生をお迎えしています。学会からは,パネルディスカッションに中川忠宣理事(大分大学)と井上豊久理事(福岡教育大学)にご登壇いただき,学会の研究成果や大分県,福岡県での先進的な取り組みについてご報告いただく予定です。会員のみなさん,お誘いあわせの上,ご参加下さい。

期日 : 2017年8月10日(木)
13時30分~16時30分(受け付けは13時から)
会場 : アバンセ(佐賀市天神3-2-11 0952-26-0011)
内容 : 記念講演とパネルディスカッション
参加費 : 無料
申し込み方法 : 佐賀県教育庁教育振興課 0952-25-7476 田中政紀 氏